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著者プロフィール:飲食店専門の補助金アドバイザー。
金融機関に20年間勤め、主に飲食店の補助金獲得に貢献。
通算1000人以上の飲食店オーナーと関わることで業界の全ての悩みを熟知。
その知識をwebで発信。経営難で困っている飲食店を少しでも多く助けるために活動中。
アニメ文化に日本食、四季折々の風景が楽しめることで、世界各国から旅行客が絶えない日本。
コロナ禍の今でこそ、その足は減りましたが、人気観光地として認知されているのは周知の事実です。
そんな日本を訪れる観光客の中でも、年々数を増やしているのが、インドネシアやマレーシアなどの国の人々、つまりイスラム教徒「ムスリム」。
今、そのムスリムをターゲットに、「ハラール対策」をしている飲食店が増えています。
「ムスリム?」「ハラール?」よく分からないし、難しそう…。
そう思って放置していたら、いつの間にか流れに置いていかれてしまうかも。
この記事では、ムスリム商戦を考えるきっかけとして、その実態と効果、キーワードについて書いていきたいと思います。
そんなに増えてるの!?今、ムスリム需要が急増している訳とは?
目次
下図は、ムスリムが多い、インドネシア、マレーシア、シンガポールの人々の訪日人数を示したものです。
(出典:日本政府観光局JNTO)
年々その数を増やしていることが分かりますね。
加えて、今や日本を訪れるムスリムの割合は、キリスト教に次ぐ第2位であり、広く信仰されている宗教であることを示しています。
更に日本は、ムスリムが多いインドネシア人の訪問先として、第6位であり、その増減率はトップの46.4%だとか。(日本政府観光客JNTO/2016~2018)
ムスリム増加の理由としては、出生率が高いことが挙げられています。
ムスリム女性の平均出産人数は3.1人であり、宗教別に比較してもトップの数です。
イスラム教の戒律として、避妊・中絶が禁止されているという点も、出生率に影響を与えているのでしょう。
他にも、若者人口が多い点・改宗者が多い点等からその数を増やしており、近い将来、現在世界1位の人数を誇るキリスト教をも上回る人数になると考えられているほどとなっています。
つまり、今後もムスリムの来日数は増えていくということです。
ですが、ご存知の通り、ムスリムというと宗教上の理由で食べ物の文化が日本とは大きく異なります。
食べれるもの・食べられないものをしっかりと知って、今後再び外国からの観光客が増えていった際に、その需要に答えられるよう準備しておきたいもの。
訪日ムスリムが急増している時だからこそ、今準備をしておくことで飲食店経営の勝機となるでしょう。
増加するムスリムの「ハラール」って一体どんなもの?
皆さんは、そのムスリムの方々の食べられるものを意味する、「ハラール」という言葉をご存知でしょうか。
なんとなく聞いたことがあるけれど、実際どこからが食べてはいけなくて、何なら食べていいのかまでは知らない…。という方が多いのではないでしょうか。
「ハラール」とは、イスラム教で許された物、行いを意味します。
反対にイスラム教非合法の物、行いの事は「ハラーム」といいます。
つまり、食事に関していうと、食べてよい物は「ハラール」であり、食べてはいけない物が「ハラーム」ということです。
では、ハラールとハラーム、それぞれの食材を見ていきましょう。
ムスリムが食べられるもの(神に許されたもの=ハラル)
野菜・果物・穀物(米・小麦など)・豆類・魚介類・海草類・牛乳・卵など
ムスリムが食べてはいけないもの(神に禁じられたもの=ハラム)
- 豚肉や豚由来の成分が含まれているもの
- イスラム法に則って処理がされていない食肉、及びその動物由来の成分
- 血液
- 飲用アルコール及び調味料に含まれるアルコール(料理酒・みりん・リキュールなど)
- 犬やかぎづめのある動物
- 死んだ動物の肉
※宗派、国及び地域、個人によって解釈が異なります。
豚とアルコールが禁止されているのは、広く知られていますが、その他にも「イスラム法」に則ったものという決まり等も細かく設定されていたりします。
しかし、その細かな線引きは、国や地域、個人の裁量によって異なってくるそうです。
例えば、アルコールを飲むことは避けるけれど、除菌として肌に使うアルコールは気にしないという人がいたり、食肉に関しては、イスラム法に則っているかいないかは厭わない人もいます。
全部が全部、ルール通りではないということです。
そのため、ムスリムの人が飲食店を選ぶ際の基準は様々であり、イスラム法を用いているか、イスラム認証を得ているか(イスラム認証については本記事の下記で)等、詳しく注意書きがあると親切であるといえるでしょう。
また、視覚的にわかりやすいよう、下図のようなピクトグラムを付けるといった配慮があると、ムスリムの人々の選択も容易いと思います。
出典:一般社団法人日本フードバリアフリー協会
飲食店におけるハラール対応の実態!経営への効果とは?
上記の説明で、大まかに「ハラール」をご理解いただけたでしょうか?
今後さらにマーケットを大きくしていくと考えられるムスリム市場ですが、ハラール対応をすると実際どれくらいの効果があるのでしょう。
やはり飲食店経営を考えている方は、そこが一番気になりどころですよね。
日本には、現状として約900件、ムスリムに配慮した外食・中食事業者があります。(2018年時点)
では、その来客数の内どのくらいムスリムがいるのでしょうか。
(出典:平成 30 年度輸出環境整備推進委託事業のうちハラール支援事業/報告書有限責任監査法人トーマツ)
意外にもムスリム来店数は2割未満という結果に。
ハラール対応していても、ムスリム客を主軸としているお店は少ない様です。
しかし、裏を返せば、一般客+ムスリム客の両方をターゲットに出来るのです。
実際、ハラール対応をしているお店は、このようなメリットを挙げています。
〇口コミによる新規顧客の開拓
〇ムスリム観光客、在日ムスリムからの感謝
〇他宗教の食事やベジタリアンにも併せて対応できるようになった
やはり新規顧客の開拓はお店の利益を上げる一助となりますし、ハラール食品を取り入れる事で、近年ハラールやオーガニックといったキーワードとともに注目度を上げている「ベジタリアン」への取り組みにもつながっています。
かといって、「宗教食は決まりがうるさそう…。」と考え、なかなか参入しづらいという人もいますよね。
ハラール対応は、大きく分けると、2つの方法から始められます。
①すべてハラール対応の物(対応していない物は置かない)
②一部がハラールメニュー(ハラールでないメニューもあり)
すべてをハラール対応にしぼるとなると、一般客のことを考えると取り組みにくいかもしれません。
ですが、一部ハラール可能なメニューを増やすという手であれば、気軽に挑戦しやすいのではないでしょうか。
また、先ほど少し出てきましたが、ハラール対応のお店の基準として「ハラール認証」という認証があります。
次の段落では、「ハラール認証」について説明していきたいと思います。
ハラール認証とは?とる必要性、取得方法は?
ムスリムが安心してできる基準として、「ハラール認証」という保証が存在します。
宗教と食品科学の2つの面から、専門家が、ハラルであることを保証する制度です。(日本フードバリア協会より)
一言にハラール認証といっても、その認証機関は世界に200以上あり、日本だけでも15以上の認証機関があります。(日本フードバリア協会2015)
国や団体によって、審査内容は異なり、どの認証が正しいかは定められていませんが、日本の認証機関のうち他国の認証機関から公認を受けていることが確認された機関は下記リストのようになっています。
①宗教法人日本ムスリム協会(JMA)
②NPO法人日本ハラール協会(JHA)
③宗教法人日本イスラーム文化センター(JIT)
④NPO法人日本アジアハラール協会(NAHA)
⑤ムスリム・プロフェッショナル・ジャパン協会(MPJA)
⑥エミレーツ・ハラールセンター(EHC)
(2018年時点)
※これらもすべてが、イスラム教である全ての国に認められているというわけではありませんので、目安として見ていただけると幸いです。
認証をとることのメリットとしては、やはりムスリム観光客の取り込みです。確固たる基準がないにせよ、国で認められた保証を持っているお店だと、安心して食事を楽しむことができますね。
また、ムスリムが、スマートフォンでハラール対応の飲食店を探す事の出来るアプリがあります。「ハラール認証あり」という検索条件を付けて探す事ができるので、認証があると目をつけてもらえる機会が増えます。
デメリットとしては、費用がかさむ点。
こちらも飲食店の企業規模や認証機関によって異なりますが、飲食店の場合は30万円~50万円くらいが平均的であるとされています。
更にムスリムの従業員が必要であるという制約がある場合もあり、少しハードルが高くなっています。
ハラール対応をしている飲食店のうち、ハラール認証を取得している数は約半分という現状であり、集客に大きな違いが出ない場合もあるので、取得するか否かは、じっくり目的と意味を考えてからにした方が良いと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
ハラールに対する環境整備はまだ発展途上であると言えます。
一方、ムスリム観光客がその数を増やしているというのも事実です。
多くの飲食店が軒を連ねる中、他の飲食店と差をつけ、新規顧客の獲得を狙うのに損はないのではないでしょうか。
いろんな飲食店を訪れるのが楽しみな私としては、そのような時代に敏感なアンテナを持った飲食店を見つけるとわくわくします。
取り入れ方によっては、多様な面からお店の個性を出せるというこの時代の波に、乗ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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