テイクアウト 開業

飲食店が大注目するキッチンカー!人気店の技から開業手順まで公開!

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著者プロフィール:飲食店専門の補助金アドバイザー。

金融機関に20年間勤め、主に飲食店の補助金獲得に貢献。
通算1000人以上の飲食店オーナーと関わることで業界の全ての悩みを熟知。
その知識をwebで発信。経営難で困っている飲食店を少しでも多く助けるために活動中。

 

コロナ禍でテイクアウト事業が勢いを伸ばしている中、同様に勢いを強めている飲食店の販売方法をご存知でしょうか。

ズバリ、その方法は…。

「キッチンカー」

ご存知の方が多いと思いますが、キッチンカーは、調理可能な設備が備わった車両の事で、「フードトラック」や「ケータリングカー」とも呼ばれています。

好きに移動ができ、開業の気軽さが魅力であるキッチンカーでの販売を始める人が、今、増えています。

また、コロナ禍で密を避けるために、中食が求められていることを理由にさらに注目度が上がっています。

この記事では、そんなキッチンカー営業の実態とともに、売れているお店の共通点から学ぶ儲けのコツを考察していきたいと思います。

 

どんどん増加中!キッチンカー営業の実態!

早速ですが、東京都におけるキッチンカーの営業許可件数の推移を見ていきましょう。

出典元:東京都福祉保健局 / 食品衛生関係事業報告

コロナ禍におけるデータではないのにも関わらず、右肩上がりに増加していますね。

経営側からも消費者側からも、多くの関心やニーズを集めていることがわかります。

 

実際皆さんは、キッチンカーを利用した事がありますか?

イベント会場でのクレープやケバブ等の軽食のお店、スーパーの前によくある焼き鳥等、様々な場所で多様な商品が売られているのが魅力ですよね。

最近では、オフィス街や町中に見かける事も増えています。

実際、近くにキッチンカーがあるかという質問では、下図のような結果が出ています。

出典元:プレスリリース

なんと95%という結果に…!キッチンカーが人々の暮らしにどれほど定着しているかがわかります。

95%の人々の地域にキッチンカーがあるのですから、キッチンカーを見たことがない人はほとんどいないということになるでしょう。

では、その中から一体どれだけの人が、キッチンカーを利用したことがあるのでしょうか。

なんと、こちらも90%以上が利用したことがあるという結果。

ほとんどの人がキッチンカーを利用したいと思い、利用している訳ですから、キッチンカーを始めたいと思っている方にとって、「需要があるか問題」はクリアできるのではないでしょうか。

他にもキッチンカーは密にならないという点、家賃が必要ない、お店より敷地面積が狭いことから人件費も少なくて済むといったメリットが挙げられます。

 

しかし、ポジティブな印象とは反対に、うまく行っている人は一握りであるという事実もあります。

1年以内の廃業率は、なんと30%強…。(株式会社エムズカンパニーより)

廃業に至らずとも、ギリギリの経営を行っているという率も30%、兼業率も15%(株式会社エムズカンパニー)と、本当にうまく行っている経営者はほんの一握り。

多くのメリットがある一方で、天候に左右される点や、客単価が低い事、リピートしてもらうのが難しいといったデメリットがあるのも伺えます。

 

さらに、コロナの事態が飲食店業界に大きく影響を与え、その解決策として、政府は休業給付金を飲食店に付与しましたが、客席のないキッチンカーは対象外。

特にイベント時やオフィス街展開をしていたキッチンカー業者は、売り上げも減り、手当もない状況であったといいます。

 

ですが、そういったマイナス面を考えてもなお、開業の魅力が多いのがキッチンカー事業。

一体、キッチンカーで儲けを出すには、何が必要となってくるのでしょうか。

 

儲けるキッチンカーは何が違うの?

儲けているあのキッチンカーは何が違うのでしょうか。

いくつかの儲けているキッチンカーの情報をもとに、まとめてみたいと思います。

①圧倒的な商品力と味へのこだわり

なんだ、そんなところか。と思わせてしまったら、ごめんなさい。

しかし、やはこれが一番といっても過言ではありません。

出典元:プレスリリース

キッチンカーに何を求めるかというアンケートでも「おいしさ」が一番というデータが出ています。

また、何かキャッチーで少し珍しい様なメニューがあるというのも流行る理由の一つです。

例えば、一口に”焼き鳥”というのではなく、”比内地鶏の焼き鳥”のように、ほかの店と異なるポイントを入れ込むとお客さんの反応も変わってくるでしょう。

そして、手広くいろいろな種類のメニューをやるよりも、一つの種類にこだわって作っているお店の方が人気店になっている傾向があります。

軽い気持ちで始めやすいキッチンカーですが、商品のクオリティーは突き詰めていった方が、いい結果が出るでしょう。

 

②出店場所とメニューの相性

メニューが決まったら、出店場所です。

ランチに適したワンボウルの商品ならオフィス街へ、焼き鳥のようなお家で気軽なおつまみにしたい商品なら、帰宅途中の道やスーパーの空きスペースへといったように商品に合わせた出店場所が求められます。

また、男性・女性どちらが多いか、ファミリー層か単身世帯なのか。客層を細かく分析して、その地域に合わせてメニューを変えていくのも一つの手です。

 

③お店の名前を覚えてもらう。

こちらも忘れがちですが、重要事項です。

名前を重要視していないキッチンカーも多いと感じますが、もし場所を移動したとして気づいてもらえません。

そして、キッチンカーは、口コミで広がることが多い業態です。

皆さんも、周りの人におすすめのお店を紹介されたとき、その名前を見付けたら、買おうかなと思いますよね。

逆に名前が分からず、焼き鳥屋ということだけ知らされていたら、焼き鳥屋を見つけたとしても「ここだろうか」と思う程度で、決定打に欠けませんか?

 

そのため、人気店の中には、お店の名刺をつくり、購入者全員に渡しているというお店もあるそうです。

キッチンカーが増加している現在、他店との差をつけるためにも、名前を知ってもらうということは大切になってくるでしょう。

 

④キッチンカープラットホームに登録する

キッチンカー開業者が増えていると同時に、キッチンカーと空きスペースのマッチングを行うプラットホーム事業者も今増えています。

今現在、最も代表的なキッチンカープラットホーム「SHOP STOP」。株式会社Mellowが行っている事業です。

Mellowが豊富に持つ「キッチンカー×出店場所」のプラットフォームデータを活用して、
開業の支援や経営の支援を行なっています。

キッチンカーの夢や現実を数多く見てきたMellowだからこそやれること、
やるべきことがあるという想いから
開業経営支援の取り組みを行なっています。

(出典元:株式会社Mellowホームページ)

株式会社Mellowは、空きスペースとキッチンカー事業者をマッチングさせる他、開業までに必要な申請、メニュー開発、デザイン提案、保険関連のアドバイスまで行っており、キッチンカーを始めるにあたって必要な項目すべてをサポートしてくれます。

豊富なデータに裏付けされたアドバイス、サポートということで、初めての方も安心して始められますね。

また、食品メーカー大手のハウス食品グループ本社も、キッチンカープラットフォーム事業「街角ステージweldi」を始めています。

プラットホームに登録することで、確かなデータから、自店の方向性を決めることができるので、儲けるための足掛かりになるのではないでしょうか。

 

キッチンカー開業にあたって

ここまで読んでいただいて、開業を決心しましたら、手順や必要な申請を大まかに見ていきましょう。

①開業計画

②資金集め、車の準備等

③出店場所の検討

④必要な資格・申請

といった流れになります。

では、少し細かく説明します。

①開業計画

気軽に始められるといっても、もちろん計画は必要です。

副業として、少し稼ぐ程度のペースでやるのか、毎日営業するのか、イベントスペースでの出店なのか街角なのか、最終的にどれくらいの稼ぎを求めるのか等、できるだけ細かく決めておくとよいでしょう。

この時代ですから、環境的にもイレギュラーなことが起こりかねません。細かい計画を立てておくことでリスクを避けることができます。

 

②資金集め

次に資金集めです。

キッチンカーの開業資金としては、一般的に400万円程度と考えられてます。

内訳としては、キッチンカー本体代(レンタル、中古車等の選択肢あり)、駐車場代、保険料、車検代、出店代、調理器具、容器代、材料費です。

やはり実店舗を持つより費用は少なく、シンプルですね。

あとは、そのお店によって装飾をこだわったり、SNSでの広告を行うための費用だったり、内容によって変わっていきます。

 

③出店場所の検討

上記でも述べた通り、イベントスペース、施設のデッドスペースだけでなく、最近ではオフィス街や住宅地にも出店が増えています。

売りたいメニューとニーズがマッチする場所を選びましょう。

そして、①~③までの項目は、いろいろと購入してしまう前に決めておいた方がいいかもしれませんね。

 

④必要な資格・申請

キッチンカーも飲食店ですので、資格・申請が必要となります。

キッチンカー営業には2つの資格・申請が必要です。(※加えて自動車免許も必要です。)

一つは、飲食店経営者必須の食品衛生責任者の資格です。

こちらは、調理師、製菓衛生師、栄養士等の資格を持っているか、各都道府県が行っている食品衛生責任者講習会を受けるかで取得できます。(各都道府県によって詳細は異なる)

調理師等の資格を持っていれば講習は免除(確認書類等を提示し、資格をもらう必要あり)ですし、持っていなくても、講習会に参加すれば取得できます。

詳細は、各都道府県のホームページから見ることができます。

 

二つ目は営業許可です。

営業許可をとるにも流れがあります。

まずは、事前相談が必要です。地域の保健所の食品衛生担当に、施設の設計図等を持参の上、相談します。そして、必要書類を記入し、施設の検査、営業許可書の交付という流れです。

 

このステップを終えれば、開業可能となります。

 

まとめ

いかがでしたが?

最近話題のキッチンカーですが、意外にも廃業してしまう事も多く、その道のりはどの自営業とも同じく大変です。

しかし、準備計画、コンセプトの工夫によっては、低資金で儲けることも可能となります。

様々な情報を使って、ぜひ素敵なキッチンカーを営業していただきたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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著者プロフィール:飲食店専門の補助金アドバイザー。

金融機関に20年間勤め、主に飲食店の補助金獲得に貢献。
通算1000人以上の飲食店オーナーと関わることで業界の全ての悩みを熟知。
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