事業融資

飲食店を開業をしたい人向け!おすすめの融資制度とその特徴とは?

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著者プロフィール:飲食店専門の補助金アドバイザー。

金融機関に20年間勤め、主に飲食店の補助金獲得に貢献。
通算1000人以上の飲食店オーナーと関わることで業界の全ての悩みを熟知。
その知識をwebで発信。経営難で困っている飲食店を少しでも多く助けるために活動中。

 

自分のお店を持つ。

これは飲食店従事者にとっては自分の店を持つことは憧れですよね。

単なる憧れに留まらず、すでに開業すること前提に準備している人も多くいるでしょう。

どういった料理をだすか、どんなお客さんをターゲットにするのか等々、より具体的に考えている人にとって大きなハードルになるのがお金の問題です。

実際に飲食店を開業しようと思えば一般的には、約1000万円程度かかると言われています

テイクアウト専門店のような飲食スペースを持たない場合でも500万程度はかかると言われています。

準備をして開業しても、すぐに儲かると言う訳ではないですから、その後の運転資金まで考えると貯金だけで賄うのは厳しいのが現状ですよね。

 

そこで必要になってくるのが融資です。

今回は開業におすすめの融資方法やその特徴を見ていきたいと思います。

 

開業資金の融資先を考える前に

「独立するも赤字で頭が痛いフリーランス」の写真[モデル:Tsuyoshi.]

飲食店の開業するときにはどんな費用が必要でしょうか。

店舗のテナント契約料や、内装の工事費用、備品の購入や、スタッフの採用費用など、きりがありませんね。

お店の開店準備をする前に融資が必要になってくるわけですが、そう簡単に融資してもらえるのでしょうか。

 

いちごいちえ
開業資金って簡単に融資してもらえる?

 

開業にあたっての融資を受ける人には2つの特徴があります。

・飲食店経営の実績がない。

・融資を受けるのが初めて。(融資先での融資実績や取引経験がない)

レギュラーケースの場合でない限り、飲食店を開業する人はこれまでに経営側の経験や実績はないです。

また、当然ながら融資の経験もありませんから、融資先にとっては初めてのお付き合いになるわけです。

 

実績はイコール信頼度に繋がってきますから、融資をする側にとっても開業資金の融資はどうしても慎重になってしまいます。

つまり、どこでも融資を受け入れてもらえると言う訳ではありません。

そこで開業融資先を考える際にはしっかりと融資先を考えることが大切です。

また実績がない上でも信頼してもらえるよう、経営のコンセプトや方針、かかる費用や、開業後の見通し等しっかりと計画を組んだうえで臨むことが大切です。

 

開業資金にお勧めの融資方法とは?

金融機関(銀行の看板)の写真

では実際のおすすめの融資先と融資方法を見てみましょう。

 

新創業融資制度

「日本政策金融公庫」という100%政府出資の金融機関が行っている融資制度です。

この新創業融資制度は開業してから約2年までの事業しか受付しておらず、まさに新たに事業を始める人向け(始めたばかりの人向け)の融資制度となっています。

 

いちごいちえ
制度の特徴は?

 

・3000万円まで融資可能

・無担保・無保障人で融資可能

もちろん創業計画書等、書類の提出が必要となるので、これからの経営の計画や見通しなどをしっかりと申告した上での申し込みとなりますが、無担保・無保証人で融資を受けることができるので、開業にあたっての大きな味方といえるでしょう。

 

この新創業融資、申請の条件としては原則、融資を受ける金額の1/10の自己資金を有している事が必要です。

ただ実際には1/10の資金だけでは審査に通ることは難しいことがほとんど。

大体、融資希望額の1/2から1/3ほどの資金が必要と考えていた方が無難です。

まずは日本政策金融公庫に相談してみましょう。

 

中小企業経営力強化資金

こちらも日本政策金融公庫が行っている融資制度。

先程の新創業融資制度に比べて大きい金額の融資が可能です。

 

こちらの大きなポイントは認定支援機関に相談助言などを受ける必要があるということ。

先ほどの新創業融資は専門家のアドバイスを受けずとも一人で申請などを行うことができますが、この中小企業経営力強化資金に関しては専門家に経営などについて相談・アドバイス等を受けた上で融資の書類や面談などの申請が必要です。

ただ逆にいうと、融資の審査に係る書類作成や面談等に専門家が関わり、同行してくれるのでむしろ安心かもしれませんね。

 

いちごいちえ
制度の特徴は?

・7200万円まで融資可能
・別途書類提出を行えばより金利の低い融資を受けることが可能。

開業に対してより大きな資金を必要とする人には特にお勧めの融資制度です。

1つ注意点としてはこの制度は一度融資を開始すると、その後の経営の報告義務が発生します。

年に1度ほど報告をしなければならないので要注意です。

 

気になる人はまず認定支援機関相談してみましょう。

 

その他の方法

最初に言った通り、開業資金の融資はどこでも可能なわけではなく、一般の銀行からの融資はあまり期待できません。

融資ではない資金調達資金には、いくつか方法があります。

 

・家族や知人からの融資

・クラウドファンディング

・カードローン

 

まず、家族や知人からの融資が可能なのであれば利用することも良いと思います。

特に家族からの融資は場合によっては他の融資を受ける際に自己資金をみなしてもらえることがあります

自己資金が多いほど審査が通る確率も高いですから、一度検討してみましょう。

 

クラウドファンディングはネットなどでインターネットを通じて個人投資家に資金の融資を呼び掛ける方法です。知識等がないとハードルが高いかもしれませんね。

カードローンは、手軽ですが限度額が開業準備金までをカバーできるのか、また利率が高いものが多いのでおすすめしません。

 

運転資金として利用できる融資方法

上記2つに上げた日本政策金融公庫の融資は、開業後の運転資金として利用することができます。

しかし、当面の運転資金まで考えるとそれだけでは足りないという人もいますよね。

 

実績がまだほとんどない状態の飲食店でも融資申請が可能な融資先もいくつかあるのですが、手続きが多く審査期間が長い為、開業資金には間に合わなくなってしまうケースがほとんど。

そういったものこそ開業した後の運転資金利用にはぴったりです。

 

開業前の今、申請可能な融資方法を最後に見ていきましょう。

 

信用保証協会の保証付き融資

保証料を信用保証協会に支払うことによって「保証人」となってもらい、銀行から融資を受けやすくするという制度です。

何度も書いてきたように個人の立場で銀行からお金を融資してもらうのは困難ですが、万が一のときの保証を信用保証協会が保証してくれることによって融資の可能性がぐっと高くなります。

 

もちろん、保証料を払わないといけないのですが原則は無担保。無保証人で受け付けてもらえるのでこちらも申請しやすいですよね。

また、日本政策金融公庫の融資と併用することが可能です。

 

都道府県の制度融資

各都道府県の中でも独自の融資制度を行っているところが多くあります。

ただこれも手続きが長くかかったり、審査期間が長引いたりすることがあるので、やはり開業資金としては間に合わないかもしれません。

事前に各自治体に調べた上で運転資金として調達するなど上手く活用できたらいいですね。

 

まとめ

飲食店を開業するときのおすすめの融資方法と特徴を見てきました。

一つ一つの融資方法に様々な特徴がありますが、融資を申請するに当たって一番大切なのは事前の準備です。

前書きにも書いた通り、これから開業するにあたってはどうしてもわかりやすい実績というのが不足していますから納得させることのできる資料や戦略、人間性などをアピールできるようにしっかりと計画を立てましょう。

 

とくに融資してもらった資金の使い道は重要です。

店舗の改装であれば、どれぐらいお金がかかるのか事前に見積もりを2社以上からとって目安の費用を提出する等、具体的なところまで必要経費を下ろしておくと融資する側としても信頼しやすいですよね。

開業するのに見方となってくれる制度はたくさんあります。

「お金がないからまだまだ。」と諦めず、必要な書類はどんなものなのか各窓口に相談してみたり、調べていくことで融資制度のことがわかってきます。

利用したい融資制度を決まると、開業へと道はぐっと近づきます。

 

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著者プロフィール:飲食店専門の補助金アドバイザー。

金融機関に20年間勤め、主に飲食店の補助金獲得に貢献。
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