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田舎で飲食店を開業したい!都会にはない。田舎で開業する魅力とは?

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著者プロフィール:飲食店専門の補助金アドバイザー。

金融機関に20年間勤め、主に飲食店の補助金獲得に貢献。
通算1000人以上の飲食店オーナーと関わることで業界の全ての悩みを熟知。
その知識をwebで発信。経営難で困っている飲食店を少しでも多く助けるために活動中。

 

日本社会でも、終身雇用制からジョブ型へ移行する企業が増えてきました。

それに伴い、本業とは別に副業で稼ぐというスタイルも増加傾向にあります。

特にテレワークが当たり前の言葉となっている今、仕事をしながら田舎で副業する方が増えているのです。

 

本記事では、田舎での副業の一例として、飲食店開業について取り上げていきます。

人間の三大欲求の1つである「食べる」という行為に着目すると、まだまだ潜在的な需要があり、

「田舎で飲食店を営む」という事は、実はメリットが多いのです。

田舎への移住者が急増中!?

2019年より始まったコロナ禍を経験し、地方移住への関心が高まっています。

企業のテレワークが当たり前になり、どこでも働く事のできる現在は田舎に移住する。という事はそうハードルが高いものではないという感覚が

広まってきている証拠でしょう。

引用元:CNETJapan

上記のグラフは、コロナ前とコロナ以降の移住者数のグラフです。

コロナ禍前の2019年に比べ、2021年は多いときで5~6倍近く移住者が増えている事が分かります。

田舎への移住者の中では、飲食店経営を希望する人も多くいます。

田舎で飲食店を営む事は、実は非常にメリットが多く、それ故に注目が高まっているのです。

田舎で飲食店を営むメリット

田舎に移住し、飲食店を始める人が増えている背景には、田舎にしかないメリットがあるからでしょう。

そのメリットとは何なのか、見ていきましょう。

①家賃、人件費が安い

当たり前に思うかもしれませんが、やはり地方は東京に比べ、家賃がかなり安いです。

また、土地も広いため、イメージに合う広い部屋を選ぶ事ができますし、最低賃金も低く、人件費も安いです。

つまり初期費用が十分になくても、始めやすいという事。このメリットはかなり大きいのではないでしょうか。

開業に関しては、やはり初期費用が第一関門になりますので、初めて開業する方には地方の方が意外にも適しているかもしれませんね。

 

②ライバルが少ない

田舎から東京に来た人であれば初めに感じるであろう、飲食店の多さ。

どこを歩いていても、飲食店に当たりますし、オシャレでおいしいお店もたくさんあります。

特に東京の飲食店は飽和状態ですので、なかなか付け焼き刃で生き残るのは、骨が折れる事でしょう。

その分田舎は、飲食店の数が少なく、参入しやすいとも言えます。

その土地の住民にあった形態の飲食店を始めれば、繁盛店になるかもしれません。

 

③地方によっては、支援制度がある

また、大きな魅力として、地域によっては開業支援として補助金が出る場合もあるのです。

やりたいことをするのにお金も出るなんて、願ったりかなったりですね。

以下支援制度がある地域、制度の一例になります。

〇長野県佐久市 移住促進サポートプラン(移住促進住宅取得費等補助金)

【概要】

昨年度に引き続き、佐久市への移住をされる方が、佐久市内で住宅を新築・購入する際の補助金を実施します。

【補助金交付額 】

新築物件の取得費用:最高40万円

中古物件の購入費用:最高20万円(中古住宅の購入費用の2分の1以内。土地代を含む。)

扶養する子1人につき10万円 等

 

長野県佐久市HP(移住促進サポートプラン(移住促進住宅取得費等補助金) 

 

 

地方の支援制度の多くは、開業しなくとも住宅手当として補助金が出る場合がほとんどです。

開業するとなると、開業する家、場所が必要となりますが、その費用の負担が減ります。

また、長野県は関東から比較的近く、自然を存分に味わえる場所として人気です。

〇群馬県桐生市 きりゅう暮らし応援事業(住宅取得応援助成)補助金

【概要】

この補助金は、市外からの転入を促進し、市外への転出を抑制するとともに、市内への定住促進を図り、人口減少に歯止めをかけることを推進するために、個人が居住を目的として、住宅の建築、購入を行う方へ、住宅取得費用の一部を補助するものです。

【補助額】

・住宅取得金額の3%(1,000円未満は切り捨て) 上限額30万円

・夫婦加算(申請年度の4月1日現在において夫婦ともに49歳以下の場合)15万円を加算して補助する。

・三世代同居加算(親・子・孫が同居する世帯)10万円を加算して補助する。

・移住加算(市外から移住する世帯(注1))20万円を加算して補助する。
・子ども加算(中学生以下の子どもがいる場合)1人につき15万円を加算して補助する。 等

群馬県桐生市HP(きりゅう暮らし応援事業(住宅取得応援助成)補助金)

 

〇岡山県岡山市 令和4年度 岡山市移住支援金のご案内

【概要】

岡山市への移住・定住の促進及び中小企業等における人手不足を解消するため、東京圏から岡山市に移住し、一定の就業要件を満たす方を対象に移住支援金を交付します。

【補助額】

・単身で移住した世帯:60万円
・2人以上で移住した世帯:100万円
・18歳未満の世帯員一人につき30万円加算

岡山市HP(令和4年度 岡山市移住支援金のご案内)

 

〇おかやま企業支援金

【概要】

岡山県内で、地域課題の解決のための社会的事業を新たに起業、事業承継、第二創業する方を対象に、
対象経費の2分の1(最大200万円)を補助する制度です。

 

おかやま企業支援金HP

 

岡山では、岡山で企業する人の応援に力を入れているようで、住宅補助のほかにも起業する人へ向けた支援制度がありました。

他にも支援制度がある地域は多くあります。

気になっている地域に支援制度があるのか、または制度がある地域からでも調べてみてはいかがでしょうか。

 

田舎で愛されるお店を作るためには

田舎で飲食店を開業するのであれば、ターゲットをどうするか決める必要がありますよね。

大きく分けて、観光客が地元客か。

まずはターゲットを絞っていきましょう。

 

観光客をターゲットに

田舎で飲食店を開業するのであれば、地元客をターゲットにするとともに、観光客をターゲットにできる可能性もあります。

観光客は、その土地ならではの味を求めて飲食店にやってきます。

その土地ならではの食材をふんだんに使った料理は断然ウケが良いでしょう。

地元で豊富に取れる野菜を使って、このお店でしか食べられないという独自性が築けます。

例えば、神奈川県では、鎌倉や湘南エリアの大根やねぎが有名なので、大根の良さを活かすようにシンプルなソテーを作ったり、

デザートでは、浜なし(横浜市内で生産される梨)が有名ですので、浜なしを使ったタルト等がメニューにできます。

その土地でしか食べられない作物や特産品をつかったメニューは観光客にとって魅力的です。

 

地元に愛されるお店に

反対に、地元の方をターゲットにした飲食店をコンセプトにするのも捨てがたいです。

観光地から離れた場所で開業するなら、地元客をターゲットにする方が、売り上げアップの道は近いです。

その場合、住民の年齢層、感度の高さ、平均収入等をリサーチし、コンセプトを合わせる必要があります。

地域の情報をリサーチしての開業がお勧め。

まとめ

田舎で飲食店を開業する事はメリットが多いのです。

しかし、もちろん補助金がでるからとあぐらをかいていては問題です。

田舎は競争率は少なく、補助金がでるなどのメリットはあります。

しかしながら、地元では人口が少なく、外食にお金をかける人は都会に比べると少ないと言えます。

地元の人をターゲットにするのか、観光客もターゲットにするか。

その土地での特産物や仕入れ。農家や住民とのお付き合い。

メニューや価格帯など様々な方向からも調べていき、理想的な田舎での開業を実現させてください。

 

 

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