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飲食店独自の冷凍食品販売は救世主となる?販売方法や必要な資格とは

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著者プロフィール:飲食店専門の補助金アドバイザー。

金融機関に20年間勤め、主に飲食店の補助金獲得に貢献。
通算1000人以上の飲食店オーナーと関わることで業界の全ての悩みを熟知。
その知識をwebで発信。経営難で困っている飲食店を少しでも多く助けるために活動中。

 

飲食店オリジナルの冷凍食品の自動販売機を見かけました。

お店の味そのままに冷凍販売してあり、家に帰って温めるだけで美味しく食べることができます

 

コロナ禍の今、その便利さからお店独自の冷凍食品販売飲食店の救世主とも言われています。

「外食はしづらい、でも自分以外の人の作った料理が食べたい」

「仕事終わってから、ご飯を作るのが面倒くさい」

なによりも、

家にいながら、手軽にお店の味を楽しみたい!

そんな人たちの強い味方です。

 

最近は冷凍技術の進歩により、より多くの冷凍料理が可能になりました。

いちごいちえ
今はお寿司も冷凍できる技術があるんだって

飲食店の大きな魅力になり得る冷凍食品の販売方法や必要なものについて紹介していきます。

飲食店での冷凍食品の販売方法

まずは飲食店が冷凍食品を販売するときの販売方法をみていきましょう。

飲食店での冷凍食品の販売方法は下記のようなものがあります。

  • 自動販売機での販売
  • 店舗での冷凍食品の販売
  • ネットでの冷凍食品販売

自動販売機での冷凍食品販売

はじめに先ほどお伝えした自動販売機での料理の販売です。

安全に料理を提供できるので、自動販売機での販売には注目が集まっています。

コロナ禍に安心の「非接触」「非対面」で販売できるのも大きなメリットです。

 

また、2021年6月に食品衛生法が改正されたため、以前は営業許可をとる必要のあった食品でも、自販機での販売が簡単にできるようになりました。

調理・加工済みの冷凍食品を売るだけの自販機でしたら、厚生労働省の「食品衛生申請システム」からオンラインで申請を行うことができます。

食品衛生申請システムはこちら

 

冷凍自販機の価格

冷凍自販機の値段は、その自販機の性能やオプションによって変わってきます。

いちごいちえ
具体的な価格はメーカーや販売会社に問い合わせてみましょう

 

ちなみに「ど冷えもん」(サンデン・リテールシステム株式会社)という冷凍自販機の参考価格は200万円程度です。

リースの場合、初期費用が無料で月々のリース料金のみといった冷凍自販機もあります。

 

ランニングコストとして電気代がかかりますが、こちらは月々約6,000~9,000円くらいです。(100ボルトの電源の場合)

参考までに飲料用自販機の電気代は月々約2,000~4,000円になります。

ちびすけ
冷凍自販機のほうが電気代は高くなるんだね

 

ポイント

  • 2021年から自販機での冷凍食品販売への規制はかなり緩やかになっている
  • 冷凍自販機の値段は200万円前後。ランニングコストは月々6,000円~9,000円

 

店舗での冷凍食品販売

ラーメン屋さんへ行くと、お持ち帰り用の冷凍餃子の案内を見かけることがありますよね。

冷凍料理だけを買いに来ることもできるし、食事に来た人へもアピールができます。

食べながらその様子を見て、「うちも買って帰ろうかな」とつい思ってしまうので、食べる席にも案内が置いてあるのはうまいな、と思いました。

ちびすけ
冷凍ラーメンの持ち帰りもついつい買っちゃうよね

 

ポイント

  • 店舗での持ち帰り販売も人気!

ネットでの冷凍食品販売

インターネットでの販売も非接触・非対面で行えるので、安心して買う事の出来るサービスです。

ただ、ネット通販では気を付けないといけないことがあります。

それは、食品表示法に基づいた項目を記載しないといけないことです。表示が必須となる項目はこちらになります。

・名称
・原材料名
・食品添加物
・内容量
・賞味期限又は消費期限
・保存方法
・製造所所在地・販売者名等
・栄養成分表示

いちごいちえ
アレルギー表示や原料原産地など、一定の要件に該当する場合には記載をしないといけないので注意してください。

 

ポイント

  • ネットで販売する場合、食品表示法に合わせた表示が必須。

 

飲食店で冷凍食品販売する際に必要なもの

冷凍食品を販売する際に必要なものは主に2つです。

  • 食品を冷凍するための設備
  • 加工・販売のための資格

食品を冷凍するための設備

食品を冷凍するためにはそのための設備が必要です。

急速冷凍機があれば、飲食店で調理した食品をそのまま冷凍し、ご自宅に持ち帰って食事を楽しんでもらうことができます。

 

例えば、急速冷凍の技術があればフランス料理も冷凍が可能です。

今までは「冷凍するのは難しい」とされてきたお寿司も冷凍、解凍してもおいしく食べてもらうことができるようになりました。

ちびすけ
自宅で高級フレンチも食べられるし、お寿司も楽しめるなんて、技術の進歩ってすごい!!

 

冷凍を代行してもらうという手もアリ

急速冷凍機への投資が難しい、許認可のための手続きまで手が回らない、という方もいるかと思います。

そういったときは冷凍販売の代行サービスを利用することもできます。

 

代行サービスを利用するときの流れを見てみましょう。

  1. 厨房で調理した料理をそのまま代行業者へ渡す
  2. 急速冷凍機で冷凍、保管してもらう
  3. 発送作業まで行ってくれる場合もある

発送まで行ってくれる業者の場合、お店でするのは料理をする事だけでOKです。

「どんな料理が冷凍販売に向いているか」などを相談することもできます。

いちごいちえ
個人経営の飲食店でも導入は可能だよ

 

ポイント

  • 技術の発達で、様々な料理の急速冷凍が可能になっている。
  • 代行サービスに冷凍を外注することもできる。

 

加工・販売のための資格

冷凍食品を販売する際に必要になる資格は下記の2つです。

  • 食品衛生法に基づく営業許可
  • 食品衛生責任者
  • 「食品の冷凍又は冷蔵業」の営業許可

 

必要な許可や資格の取得のためには、必要な設備を揃えたり、規定の手続きや講習会の参加が求められます。

また、冷凍食品を販売するために「食品の冷凍又は冷蔵業」の営業許可も必要となります。

いちごいちえ
保健所にしっかり確認を取り、手続きを行いましょう。

 

飲食店営業許可は、店内で料理提供をするための許可となっています。

そのため、飲食店のキッチンで作った料理を販売するためには、その商品に応じた製造業や販売業の許認可が必要となります。

オードブル…そうざい製造業

ラーメンセット…めん類製造業、食肉製品製造業、調味料等製造業

食肉や鮮魚介類が含まれる場合…食肉販売業、魚介類販売業

 

ポイント

  • 冷凍食品を販売するには専用の資格や営業許可が必要。
  • 資格の取得には設備の確保や講習会への参加が義務付けられている。

まとめ

飲食店で冷凍食品を販売する際の方法や必要なものを見てきました。

冷凍食品は外食しづらいときや、体調が悪く自宅で料理を用意することができないとき、などお客様のニーズにこたえることもできます。

何より、飲食店の売り上げアップにつながる強い味方にもなります。

いちごいちえ
コロナ禍での飲食店の取り組みとして「冷凍販売」を始めてみるのはいかがでしょうか?

コロナ禍ならではの飲食店の強みとして、ぜひ冷凍料理を検討してみてください。

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著者プロフィール:飲食店専門の補助金アドバイザー。

金融機関に20年間勤め、主に飲食店の補助金獲得に貢献。
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