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カフェ開業から継続返済をするための資金計画の立て方の総まとめ!

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著者プロフィール:飲食店専門の補助金アドバイザー。

金融機関に20年間勤め、主に飲食店の補助金獲得に貢献。
通算1000人以上の飲食店オーナーと関わることで業界の全ての悩みを熟知。
その知識をwebで発信。経営難で困っている飲食店を少しでも多く助けるために活動中。

 

これからカフェを開業するうえで、重要なことはなんだと思いますか?

それは、資金計画です!

資金計画は開業資金だけでなく、開業後の運転資金や、利益計算、資金調達、返済計画など多岐に渡ります。

お店を無事にオープンさせることができても、その後の資金計画がおろそかだと、経営が立ち行かなくなります。

せっかくカフェを経営していくなら、お客さまから長く愛されるようなお店を続けていきたいですよね。

 

そこで、この記事では開業から返済までの資金計画について、わかりやすく解説していきます。

カフェ経営を長く続けていくためにも、資金計画について一度考えてみましょう!

 

資金計画とは

資金計画とは、ビジネスを始めるにあたって必要なお金の計画をたてることです。

・どのくらいの資金が必要なのか

・自己資金はいくらあるのか

・足りない資金はどこから調達するのか

・融資を受けた場合、返済はどのようにしていくのか

カフェを開業するには、こういった資金の準備・調達・返済までの計画を立てなければなりません。

この資金計画がずさんだと、いざ開業しても赤字になり、カフェ経営がうまくいかなくなるからです。

 

「資金計画って言われても、何から考えればいいの?」と思ったあなた!

実際にどうやって資金計画をたてていけばいいのか、順にみていきましょう。

 

資金計画はなぜ必要?

そもそも資金計画はなぜ必要なのでしょうか?

それは、赤字経営にしないためです。

この他にも、資金計画が必要な理由は3つあります。

①何度も計画を練ることで、矛盾点を見つけるため

②必要資金を把握するため

③融資をうけるため

理由を一つずつ解説していきます。

 

1,何度も計画を練って矛盾点を見つけるため

資金計画で大切なことは、何度も何度も計画を練ることです。

最初は、大まかな計画でも大丈夫です。

次は、この大まかな計画を客観的に見ていきましょう。

改めて見てみると、「採算が合わない」「ここが曖昧だ」といった、矛盾点が見つかるはず。

そういった矛盾点を、今度は一つずつ修正していきます。

この作業を何度も繰り返します。

自分の頭で考えることで、だんだんと考えが整理されてくるからです。

 

「少し赤字になるけど、自分のお店だから何とかなるだろう。」と、予測が甘いところはありませんか?

お店を成功させるためにも、ここは心を鬼にします!

何度も資金計画を練り上げ、矛盾点を無くしていきましょう!

 

2,必要資金を把握するため

資金計画を立てることは、開業時のためだけではなく、今後のカフェ事業を支えます。

どんなに素敵なカフェを造ったとしても、すぐにお客さまが集まるとは限りません。

集客ができなければ、利益は出ません。

そして利益が出なければ、お店は赤字になります。

お店の認知度が上がり、リピーターも増えるまでは、利益が出なくても我慢の時期です。

 

そんな時でも、資金計画を考えておけば、自己資金の額や借り入れられる融資額、運営後の予備資金といった、必要となる資金の金額を把握することができます。

開業だけでなく、利益が出るまでカフェ事業を続けていくためにも、資金計画は重要です。

3,融資をうけるため

融資を受ける際には必ず、入念な資金計画が必要となります。

なぜなら、融資申請を行うために「事業計画書」を提出するためです。

事業計画書とは、今後の経営方針や開業する動機などを記載した書類です。

金融機関の融資担当者は、きっちり返済してくれる相手かどうかを事業計画書を通して見極めます。

事業計画書には、お金にまつわる項目がたくさんあります。

以下記入必要項目の一例になります。

  • 自己資金
  • 設備資金
  • 運転資金
  • 融資額
  • 利益

カフェ開業時の資金計画をたてることは、融資を申し込むための事業計画書に必須です。

融資を考えているなら、ぜひ一度資金計画をたててみましょう!

 

さらに分かりやすく事業計画書について知りたい方は、以前の記事を参考にしてみてください。

 

資金計画をたててみよう!

ここからは、実際に資金計画をたててみましょう。

以下の資金計画の項目について、順に説明していきます。

  1. 開業資金の概算
  2. 設備資金
  3. 運転資金
  4. 利益計画
  5. 資金調達
  6. 返済計画

では、それぞれ解説していきます!

1,開業資金の概算 

カフェの開業資金は一般的に1,000万円ほどかかるといわれています。

ですが、カフェの運営形態によって開業資金は大きく変わります。

あなたはどんなカフェを運営したいと考えていますか?

運営形態は主に、店舗型、自宅型、移動型の3つがあります。

 

運営形態 店舗型 自宅型 移動型
詳細

テナントなどを借りた

店舗型カフェ

持ち家を改装した

自宅型カフェ

キッチンカーを使った

移動型カフェ

開業資金の相場 約1,500万円 約300万円~800万円 約400万円

 

どの運営形態をとっていくかで、開業資金は300万円~1,500万円と大きく異なります。

あくまでも、概算ですので参考にしてみてください。

 

カフェの開業資金については、それぞれ詳しく書いてありますので、以前の記事を参考にしてみてください。

2,設備資金

設備資金は、カフェを開業するまでに伴う費用のことです。

まず、カフェを開くためには、「店」が必要です。

先ほどのカフェの運営形態のように、どういった店舗を準備するかで、設備資金も変わります。

  • 店舗を購入する    不動産の購入代金
  • 店舗を借りる     敷金・礼金 仲介手数料
  • 自宅を使う      改装費用
  • 移動型カフェにする  キッチンカーを購入またはレンタル

店舗型の場合、立地や周辺環境によっても、不動産価格や賃貸料は変わってくるので、注意が必要です。

 

また、店舗取得代以外にも、工事費用や備品・機材などの設備代がかかります。

工事が必要な場合や、備品購入の際は、見積りをとることで正確な設備資金を把握できます。

設備資金は、こだわれば増えやすくなるところです。

工事費用や購入品の金額は、いくらかかるか正確に計算しておきしましょう。

3,運転資金

カフェの開業準備が出来たら、今後の経営についても考えていきましょう。

運転資金は、カフェを続けるために必要な資金のことです。

開業後すぐは、お客さんも集まらず赤字経営になるかもしれません。

黒字に転換するまでの間は、資金不足になっても困らないよう運転資金を準備します。

 

以下の費用が、運転資金に含まれます。

【運転資金】

  • 材料の仕入れ費用
  • 人件費
  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 広告費

これらは、ランニングコストともいいます。

カフェを運営するためには、費用がいくらかかるのか、まずは1カ月分を計算してみましょう。

運転資金の目安は、3カ月~6カ月分と言われています。

開業しても最初は、なかなか集客がうまくいかないこともあるでしょう。

途中で資金不足に陥らないよう、3カ月~6カ月分の運転資金を確保しておきましょう。

4,利益計画

カフェの営業を始める前に、利益計画も立てておきます。

利益計画とは、毎月いくらの儲けが出るのか計画することです。

利益計算は次のようになります。

【利益の求め方】

①売上高ー②売上原価ー③経費=④利益

カフェ経営を続けていくためには、利益計算は必須です。

①②③それぞれの計算方法を順にみていきましょう。

①売上高 

売上高は、商品を売って得た金額のことです。

まずは、1カ月分の売上高を計算します。

【1カ月の売上高】

客単価×席数×回転数=売上

売上×営業日数=①1カ月分の売上高

例えば、お客さん一人当たりのランチ価格を1,000円、お店の席数は20席、回転数は1とします。

1,000円×20席×1=20,000円

1カ月の営業日数を20日とすると、

20,000円×20日=400,000円

1か月分の売上高は40万円となります。

②売上原価

次は、売上原価を計算します。

売上原価とは、材料を仕入れる、または料理を作る際にかかる費用のことです。

【売上原価】

原価÷販売価格×100=原価率(%)

売上高×原価率(%)=②売上原価

例えば、1,000円のランチのうち300円を原価とします。

300円÷1,000円×100=30%

先ほど①で求めた1カ月の売上高は40万円でしたので、

400,000円×30%=120,000円

売上原価は12万円ということになります。

一般的に、飲食店の原価率は30%が目安といわれています。

原価率30%を一つの指標にして、まずは考えてみましょう。

③経費

次は、経費を求めます。

経費とは、店舗の経営、売上のために必要な費用のことを指します。

材料費や店舗の家賃、人件費などさまざまです。

 

以下を参考に、経費の目安としてください。

【経費の目安】

  • 材料費     売上高の30%以内
  • 家賃比率    売上高の10%以内
  • 人件費     売上高の30%以内
  • 水道光熱費   売上高の5%以内
  • その他の経費  売上高の10~15%以内

この中で、人件費を計算してみましょう。

人件費の計算は、次のように考えます。

【人件費】

時間数×日数×時給=人件費

例えば、アルバイトを一人、以下の条件で雇ったとします。

【一日6時間 週5日×4週で20日の出勤 時給1,000円】

人件費を計算すると、

6時間×20日間×1,000円=120,000円となります。

 

ここまで、①売上高、②売上原価、③経費を計算してきました。

最後は④利益を求めます。

④利益

利益の求め方は、以下の計算式に当てはめるだけです!

【利益】

①売上高ー②売上原価ー③経費=④利益

これで、1か月分の利益を求められました。

利益から税金が引かれた金額が、手元に残ります。

何度もしつこいですが、カフェ経営を長く続けていくために、

利益計画は必須です。

利益の求め方は必ず押さえておきましょう。

 

5,資金調達

ここまで、開業資金から利益計画まで順にみてきましたが、肝心な「資金」は準備できていますか?

資金調達で最も大切なのは、もちろん自己資金です。

お店を開業するための総投資額が自己資金よりも多い場合、資金を調達しなければなりません。

資金調達の方法はいくつかあります。

【資金調達の方法】

・親族からお金を借りる

・国や自治体の補助金・助成金を使う

・金融機関から融資を受ける

・クラウドファンディングを使う

この中で、最もポピュラーなのが、金融機関から借り入れることです。

中でも、日本政策金融公庫の融資制度が代表的です。

日本政策金融公庫では、実績がなくても、要件を満たせば融資を受けることができます。

【特徴】

・無担保・無保証人で融資

・融資申し込みから実行されるまで約1カ月と早い

・金利が低いこと

融資スピードも早く、金利も低いため、日本政策金融公庫から融資を受ける飲食店が多いです。

ただし、ここの融資を受けるためには、開業資金総額の10分の1以上の自己資金を用意する」という要件があるので、注意が必要です。 

さらに分かりやすく日本政策金融公庫の融資制度について知りたい方は、以前の記事を参考に参照してみてください。

 

どれくらい借り入れられるかは、自己資金の額で決まります。

お店を開きたいと考えているなら、こつこつ自己資金をためていきましょう。

6,返済計画

借りたお金は、開業後に返済しなければなりません。

金融機関から借り入れた場合、融資の際に返済期間や金利が決まります。

融資後は、決められたスケジュールに従って返済していきます。

返済額は、利益より少なくしなければいけません。

利益よりも返済額の方が多いと、お金が足りず、返済できなくなってしまいます。

融資を考えた際には、必ず利益計画と返済計画はセット考えておきましょう。

 

まとめ

カフェ開業の資金計画についてみてきました。

一口に「資金」といっても、開業資金から返済資金まで考えるべき項目はたくさんあります。

資金計画をおろそかにすると、実際にカフェを運営しても経営難に陥ることもあります。

お客さまから長く愛されるようなお店にするためにも、しっかりとした資金計画を練り上げていきましょう!

飲食店オーナーだけが今すぐに無料で100万円もらえる方法があったら知りたくありませんか?
実はあまり知られていないだけですが、確実にもらえる裏技があります。

その方法は補助金制度の活用。ちょっとしたコツがあります。

面倒な手続きは税理士にすべてお任せしながら無料です。

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著者プロフィール:飲食店専門の補助金アドバイザー。

金融機関に20年間勤め、主に飲食店の補助金獲得に貢献。
通算1000人以上の飲食店オーナーと関わることで業界の全ての悩みを熟知。
その知識をwebで発信。経営難で困っている飲食店を少しでも多く助けるために活動中。

 

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