飲食店の開業資金調達方法！ 融資以外に知っておきたい調達方法とは？

介護ヨ食店を開業するとき必ず必要になってくるお金が開業資金です。

この開業資金ですが、ぶっちゃけ多ければ多いほどいいのですよね。

できるだけ多くの開業資金があれば、自分が思った通りのお店ができますし、お店が軌道に乗るまでの多少の赤字も乗り切れ、料理に使う設備や従業員、カップなどの食器にお金をかけることもできます。

ではどうやって開業資金を増やせばいいのかというとまず多くの人が思いつくのが「融資」だと思います。

自己資金で開業できる人以外のほとんどの人が「融資」を利用しますが、「融資」を受ける前に自己資金＋αを増やしておきましょう。

この記事では自己資金＋α（融資以外の方法）を増やす方法を書いていきたいと思います。

別の視点ではありますが、国や地方自治体で開業者を支援している《助成金・補助金》のことも少しですが書きたいと思います。

これらの方法を上手に使いながら融資を使うことによって十分な開業資金を用意しましょう。

融資以外の開業資金調達方法

自己資金を貯める・増やす

こちらは誰もが知っている方法なのですが、「自己資金」＝「手元にあるお金」を増やす方法です。

どうやって増やすかは本人次第で、本業の給料を貯金する、アルバイトをするなど様々です。

例えば、居酒屋を始めたいと思ったら、実際に居酒屋でアルバイトをして自己資金を貯めていけば自分の修行にもなりますし、どんなお店にしたいかなど考えながら働けば、より頑張れることでしょう。

飲食店を開業するのに１０００万円かかると言われていますので、少なくとも開業資金の2〜３割は自己資金を用意しましょう。

　引用：日本政策金融公庫ホームページ

自己資金が多ければ融資の審査に有利となり、通りやすくなるメリットがありますので、できるだけ多く貯めておきましょう。

このアルバイトなどで貯めたお金は、融資の審査では通帳のコピーが必要となるので、貯金箱などのタンス貯金ではなく銀行預金を利用するようにしましょう。

また、いちばん現実的で、目標額の目安や目標額に達するまでの期間も設定しやすいので、まず一番最初に考えるべき方法と言えるでしょう。

自己資金ゼロだと融資を受けることが難しくなってしまうので注意が必要です。

親、兄弟、親類、知人からの資金調達

こちらの調達方法は割とポピュラーな方法で、開業を応援してくれる親や親族に資金援助して貰う方法になっています。

こちらの調達方法だと返済期間や月々の返済金額等も融通がきくメリットもあります。

この方法の場合、援助してもらったお金が「借りる」という形で返済しなければ行けないのか、それとも「もらう」という形で返済しなくていいのか、を注意しなければいけません。

「もらう」場合は受け取る際に口座に振り込んでもらえば融資の審査のとき自己資金として使える場合もあります。

また「もらう」場合は、贈与契約書を作成するようにしましょう。

これは融資の審査の際に自分以外の人から大量の入金があると、どんなお金なのか聞かれるので贈与契約書を作成しておきしっかり答えられるようにしましょう。

「借りる」場合は残念ながら自己資金という扱いにはなりません。

また借用書などをしっかり書いて後でトラブルにならないようにしましょう。

クラウドファンディングを使う

クラウドファンディングは、インターネットを使って自分のプロジェクトに賛同してくれる不特定多数の人から資金を集める方法です。

・投資型・・・お金を返さなければいけない

・寄付型・・・お金を返す必要はない

・購入型・・・提供するサービスや商品を購入すること（リターン）で支援を行う

この３つがクラウドファンディングの資金提供方法となります。

日本では資金決済や金融商品取引法などの法律があるため「購入型クラウドファンディング」の利用が一般的です。

また資金の受け取りも、達成後支援型（All or Nothing方式）と即時支援型（All in 方式）の２種類があります。

飲食店をクラウドファンディングで開業する場合、開店前にたくさんの人に自分のお店のことを知ってもらえるため、絶大な宣伝効果があることもメリットの１つです。

資金も集められて、宣伝もできるのですから資金集めの選択肢にはぜひ入れてみてください。

またリターンの商品やサービスが良ければリピーターになり、そこからさらに口コミなどでお客が来てくれるかもしれません。

クラウドファンディングは出資してくる人の善意で成り立っていますので、利用する場合は職務経歴書や事業計画書の作成などをしっかり作るだけでなく、確実性のあるリターンの設定も重要になってきます。

クラウドファンディングを利用して資金を集める場合、このお店に出資してよかったと思ってもらえるようなサービスや商品を提供して、自分のお店のファンになってもらうという気持ちで行うのも重要です。

補助金、助成金を使う（申請ができるのは開業後）

飲食店の開業資金集めで意外と盲点なのが補助金、助成金です。

経済産業省や厚生労働省が管轄する国の助成金や地方自治体が行っているさまざまな助成金・補助金があります。

その中でも開業をするときに使える補助金・助成金を募集条件と一緒に一部、紹介します。

１・地域創造的企業補助金（創業補助金）

募集条件

・創業する予定がある事業で従業員を新しく１名以上雇うこと

・認定市区町村から創業支援を受けることと

・補助金募集開始時に創業する事業者であること

上限額：５０万円以上１００万円以内もしくは５０万円以内２００万円以内（金融機関から融資がある場合は５０万円以上２００万円以内、ない場合は５０万円以上１００万円以内となっています。）

補助率：経費の２分の１

補助金対象：創業時に発生する会社の設立費用・設備資金・人件費・賃借料など

２・小規模事業者持続化補助金

募集条件

・補助金を申し込む時点で、すでに創業している

・従業員の人数が少ない（飲食店の場合５人以下）

・商工会議所または商工会の支援を受ける

上限額：５０万円以内

補助率：経費の３分の２

補助金対象：新しいサービス、新しい商品の開発費用など事業を維持、継続させるための費用

こちらの「助成金」「補助金」ですが、大前提として開業後に申請し、お金を受け取ることができるのも申請してから時間がかかることが多いので注意が必要です。

しかし、「助成金」「補助金」の条件を満たせば誰でも受け取れるので使わない手はないと思います。

調べてみるといろんな制度がありますので、自分のお店に必要なことがあればまず調べてみましょう。

融資以外の開業資金調達方法まとめ

ここまで融資以外で開業資金を調達する方法を書いてきましたが、この方法以外にも資金を調達する方法はかなりあります。

なので広い視野を持っていろんな方法を模索してみるといいでしょう。

金融機関からの融資以外のお金があればあるほど今後の融資の借入金額も上がります。

自己資金と融資を含めた開業資金はお店の体力（運転資金）に直結します。

もちろん、クラウドファンディングなど、資金を返す必要がないお金をたくさん調達できれば融資は必要ないのですが、あまり期待せずに一般的な方法＝融資＋自己資金での開業を目指しましょう。

[box class="red_box" title="融資以外の資金調達方法"]

・自己資金を貯める

・親、兄弟、親類、知人からの資金調達

・クラウドファンディングを使う

[/box]

開業後は国や地方自治体の補助金や助成金も利用してもっと自分が理想とするお店に近づけるために使うのもいいかもしれません。

せっかく開業したお店が資金難にならないように開業前にしっかり資金を用意するようにしましょう。